東紀州・尾鷲・ひのきの会

お問い合せ アクセス

TEL.0597-35-0877

メニュー

FSC認証制度とは

熊野灘に臨む森で育った強靭で美しい尾鷲ヒノキをお届けします。

美しい森林づくりと持続的な

林業経営をめざした60年

 

速水林業

山林経営

速水 勉

 

TEL.0597-32-0001

FAX.0597-32-1012

http://www.re-forest.com/hayami/

 

 「わあ、気持ちいい!きれい!」 速水林業の森は圧倒的な活力がある。ヒノキだけでなく広葉樹から草本まで、どこも生き生きしていて美しい。この森は一体どうやってできたの?先代の勉さんに森づくりについて尋ねた。林業経営を持続させることが基本にあり、木の成長量をとらえた上での伐採と美しい森づくりをずっと意識してきたという。

 尾鷲地域ではもともと木を密に植え、暗い林内で一斉に細くまっすぐ木を成長させ、ちょうど柱材がとれる太さになる40年生くらいに一気に伐採するサイクルの林業であった。しかし、それでは土壌が痩せることは明らか。戦後、勉さんが代表になり林を変えていった。枝打ち、間伐で林内に光をいれて下草・広葉樹を生やし、皆伐をやめて木の伐期を延ばした。太く、質のいい木材生産を目指すようになった。その後も、作業員の技術をあげるために教育し、全員常雇用に切り替えて熟練者を育てる仕組みをつくった。昭和40年には山に林道を入れた。ドイツでみたものをみようみまねでやりはじめ、木を搬出する機械も古いトラックの上にクレーンをのせたもので代用した。どれも時代の先をゆく取り組みであった。今の美しい山は、木材生産を持続させるためのいくつものチャレンジによってつくられてきた。

 速水林業の代表をはじめ、いくつもの役職から退き随分経つ。それでもシャンと伸ばした背筋に穏やかでしっかりとした話しぶり。

「今?山のそうじしとるくらいですよ。(笑)」と今日も突然山に現れなさる。

速水林業 概要

速水林業の創業は1870年、現在は紀北町と尾鷲市におよそ1070haの山林を所有する。2000年に日本国内で始めて国際的機関であるFSC(森林管理協議会)の認証を取得したことで知られる。現代表は速水亨さん(勉さんの息子)。8割近くを占めるヒノキ人工林内にも広葉樹や下草がたくさん生え、動物が棲み、多様性に優れている。山には散歩道や資料館を設け、一般のひとがいつでも気軽に森を楽しむことができる。