東紀州・尾鷲・ひのきの会

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熊野灘に臨む森で育った強靭で美しい尾鷲ヒノキをお届けします。

強靭で美しい尾鷲ヒノキとは

 『尾鷲ヒノキ』の産地として知られる三重県南部の尾鷲。古くは江戸時代に紀州藩が林業を奨励し、海運を利用して江戸に木材を運んでいた頃より現在まで柱材の生産を中心に林業、木材業を営んできました。
 急峻な地形とやせた土壌という木が生育するには非常に厳しい条件の中、ゆっくりと長い年月をかけて育った『尾鷲ヒノキ』は年輪が緻密で、油分が多く光沢があり、耐朽性にも優れているとして高い評価と信頼を得ています。

 関東大震災の時に尾鷲ヒノキの柱をつかった家屋の倒壊が少なかったことから、その名が全国に知られるようになった尾鷲ヒノキ。その強度は折り紙付きです。強度だけでなく耐朽性も一級品。中でも心材には「カジノール」という成分が多く含まれており、ヒノキ特有の香りとともに、高い耐朽性、抗菌性を発揮します。

尾鷲ヒノキの特徴

緻密な年輪
尾鷲地域の山の斜面は急峻で土壌はやせており、木が成長するには厳しい自然環境です。そのなかでじっくりと時間をかけて育った尾鷲ヒノキは年輪が緻密です。

秋材が多い
木の年輪は、春から夏の暖かい時期に成長した色の白い春材部分と、夏の終わりから秋の低温な時期に成長した色の濃い秋材部分があります。尾鷲は温暖な地域なので、秋にも成長が続きやすく、秋材が多くなります。秋材はゆっくりと育つため、細胞が小さくよくしまっており、幅が狭く、色が濃く、堅くて、強度も大きいのです。また、秋材に油脂分が多く、材に美しい光沢をもたらしています。

強靭な尾鷲ヒノキ
試験をしてみると、材の強さを示すヤング係数は平均E110程度と、一般のヒノキのヤング係数(E90〜100程度)に比べて大きいことがわかっています。

● 強 度:E110 (一般のヒノキは90〜100程度)

● 比 重:0.48 (一般のヒノキは0.4程度)

※三重県立熊野古道センター用材(約10,000本)の試験結果

尾鷲ヒノキの歴史

古くから

尾鷲地域は、海に面し山が急峻で農地がわずかしかできないために、森林資源の活用が進みました。山でつくられる薪や炭、木材を海運で江戸などに運び、人々のくらしを支えてきました。

1700年代
1700年代に天然木を伐った後、木を植える→伐って利用する→植える・・・というサイクルの人工林がはじまりました。江戸期は紀州藩が林業を奨励したために発展を遂げ、明治初めには芯持ち柱材の生産を目指した尾鷲ヒノキ独自の施業方法が確立されました。

近 年
戦後も、ヒノキの芯持ち柱材の銘柄産地として高品質な材を供給して繁栄しました。近年は地域で乾燥機を導入したり環境に配慮した林業を続けていることを消費者に伝える努力をするなど、長い伝統をもちつつも、時代にあったもの提供する工夫を重ねています。