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北村さんは元大工職人、"本物の木"をつかうことにこだわって木工へ転業した。住宅に使う材料が自然素材から工業製品へと変わり、つまらない仕事が増えていた。 「木を使ってください。」 どこででも口にしているこの言葉になんのしがらみもない。林家が山の手入れをすると森は元気になる。そこに育つ木があって初めて北村さんは商売ができる。だから、木を1.5割高い値段で買い取って山に還元する。「わしだけ潤ってもあかんの。地場の木を使うには、山、製材、木工、梱包、運送…他の皆も潤わないと。」ともいう。 でも、このように考えるようになったのはFSCに関わってから。日本で始めてFSC認証を取得した速水林業は、FSCの普及もしなければならなかった。そのためには、手軽な小物や家具をつくる北村さんの協力は不可欠だった。まだまだ意識の浅かった北村さんのもとに速水林業は頻繁に足を運び、時には怒鳴ることもあったという。 「人との出会いなければ、人の成長なし。出会いを大事に。」 年配になってから大きく成長した北村さんの言葉には重みがある。工房に見学にきたひとも快く受け入れる。木とひとが大好きな職人だ。 |
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